なにか

何か言ってあげて。
うそでもいいから。

でもきっと、何も言わないのは、なにもいえないから。
体がなくったって、人だから、考えて悩んで泣いて、苦しんでいる。多分今でも。

多分まだそこにいる。
そばにいる。
根拠はない。私にそんなちからはないし。
ただ、いるよ、絶対に。
電波なんて言わないで、思ってたっていいでしょう?

「そんなもの」だったとしても、思わざるを得ないときがある。

私も、あの人も、あの子も、人だからね。